本日は朝7:00頃に長男に起こされた。すでに妻はお腹が痛いと言っており、陣痛かもしれないとのこと。夜中の2時ごろから痛くなり、1人で耐えていたようだ。
今日は長男の幼稚園の発表会(劇)もある。11:00開始予定だ。10:40ごろには幼稚園に向けて家を出る予定である。朝一の時点では妻は痛みが治まると考えており、発表会に参加するつもりのようだった。とにかく、妻の入院と長男の発表会の準備を進める。8:00頃にはある程度準備が完了した。妻はお腹が痛い(陣痛時)時は全く動けず、痛くないタイミングで準備を進めている。
陣痛の間隔を計ってみると10分間隔程度であった。妻に発表会への参加確認を実施すると、「行けない」と一言。長男のために私(父)だけでも行ってほしいとのこと。
陣痛が来ている妻を1人家に置いていけないため、車で1時間ほどのところに住んでいる私の母に連絡して、家まで来てほしいと依頼。
母は快諾してくれ、家にきてくれることになった。10時20分頃、母と父、二人で家に来てくれた。改めて状況を説明し、家で妻のサポートを依頼した。
その後、私と長男は発表会のため幼稚園に出発。発表会では長男はオオカミ役を演じており、草むらに隠れながら他の動物の様子を伺う場面だけ迫真の演技。その他のシーンは終始ふざけてばかりであった。私は妻に発表会の様子を見せなければいけないため、必死でビデオ撮影。私の前に座っている髪の毛の薄い男性の頭越しに、長男の様子を必死で撮影。
ずっと、腕を上げているため、腕が痛くなる。しかし、発表会に行けなかった妻を想い、腕を上げ続けた。無事発表会は終了。発表会の間、母からの連絡は無いためまだ家にいるようだ。息子を連れて急いで家に帰った。家に着くと妻の陣痛は6分間隔となっていた。
痛がる妻の背中をさすりながら、そろそろ病院に連絡してみようと提案。痛みが治まっているタイミングで妻が病院に連絡して、様子を伝える。病院に向かうことになり、今度は長男を両親にあずけて、妻と二人で入院用のスーツケースとトートバック1つを車に積んで病院に出発。妻と長男はここから6日間のお別れ。6日間も妻と離れたことが無い長男は不安そうである。
病院につくと、妻は車いすに座らされ、助産師さんに押されながら分娩室に入っていった。私はスーツケースとトートバックを助産師さんに預けて、別の場所で待機するよう指示を受けた。待機していると妻から電話があり、すでに子宮口が8㎝開いており、産まれるかもしれないから分娩室まで来てほしいとのこと。私は分娩室に向かった。助産師さんが分娩室の前で待っていてくれており、分娩室の外でパイプ椅子に座って待機するよう指示を受けた。なんでやねん!この時の時刻は13時00分。
13時30分頃にようやく助産師さんに呼ばれ、分娩室に入った。妻は分娩着に着替えており、分娩台に寝ていた。陣痛は5分間隔程度になっており、5分おきに痛がる妻。すでに子宮口は全開。3人の助産師さんがおり、サポートしてくれている。もう、産まれるのかと思いきやもう少し時間がかかりそうと助産師さんが言う。
3人いた助産師さんも1人いなくなり、2人目もナースコールを私に渡していなくなってしまった。助産師さん1人と私で妻を励ましながら、お産を進める。そこから2時間。15時20分頃に破水。「ナースコール押して!」助産師さんの指示を受けてナースコールを力強く押す。
すぐに助産師さん2人が駆け付ける。最後の妻の痛がり方がすごく、助産師さんの1人が妻を必死に落ち着かせてくれた。あんな痛がり方をした人を私は初めて見た。想像できないほどの痛みなのだろう。どうやら子宮口あたりで赤ちゃんが止まってしまったようで、子宮口が限界以上に開いていたままだったようだ。
他の助産師さんがお医者さんを呼び、いよいよ出産。妻の頑張りがあり、15時34分なんとか赤ちゃんが産声をあげた。妻も余裕は無いものの、大きな異常はなさそうだ。ありがとう!あかちゃん(長女)もありがとう!長男と両親もサポートしてくれてありがとう!
これから、私も必死に家族のサポートをしていきます。
赤ちゃんの写真撮影を行い、私は1人で帰宅。両親も帰宅し、ここから長男と2人の生活がスタートした。